秋の気配に誘われて、北鎌倉へ紅葉散策に行ってきました。
東京から電車で1時間ちょっと。
駅を降り立った瞬間、空気がふわっと変わるのがわかります。
駅のすぐそばには、木々に囲まれたお寺が点在し、
どこを歩いても、真っ赤な紅葉や黄色のイチョウがふわりふわりと揺れています。
まずは円覚寺へ──静けさに染まる紅葉
最初に訪れたのは、北鎌倉駅の目の前にある円覚寺(えんがくじ)。
山門から眺める紅葉がまるで絵のようで、
日常の喧騒がすっと遠ざかる感覚に。
奥へ進むと、静かに佇む茶室や苔むした石段もあって、
カメラを持つ手が何度も止まってしまうほど。
秋の陽射しに透けるもみじは、まさに「光の中の芸術」でした。

のんびりと路地歩き──心に染みる北鎌倉の道
円覚寺を出た後は、あじさい寺として有名な明月院へふらりふらりと。
悟りの窓といわれる円窓からの景色は、絶景スポットとしても大人気。
写真好きにはたまらないポイントです。
あじさいの季節もいいけれど、赤く色づいた木々もなんとも素敵。
明月院のカフェで、あたたかい抹茶と和菓子をいただきました。
窓越しに見える紅葉をぼんやり眺めながら、
季節の移ろいにそっと心を預ける大人の時間を堪能。



次は建長寺を経て長寿寺へ。
長寿寺では、縁側越しに額縁の絵画のような庭園を眺めることができます。
禅の美学を体感できる贅沢なひととき、これぞ大人の時間。
長寿寺を後にして、亀ヶ谷坂を通り抜けます。
細い道に切り立った崖、鎌倉らしい景色の一つ。
かつて亀が急坂を上ろうとしたが、ひっくり返ってしまったため
前に進めなかったという伝説があるそうです。
北鎌倉をのんびり歩いたあとは、江ノ電に乗って長谷寺へ。
カタンコトンと揺れる電車の窓から見える風景が、少しずつ海に近づいていくのがわかります。
到着した長谷寺は、紅葉と海が一緒に楽しめる、まさに“鎌倉らしさ”が詰まったお寺でした。
山の斜面に建てられた長谷寺は、階段を上るたびに景色が変わっていきます。
紅葉の向こうには、相模湾がきらきらと輝き、
秋と海とがこんなにも自然に溶け合う景色に、ただただ見とれてしまいました。



心に残る、秋の音
紅葉って、ただ“色”を楽しむだけじゃないんですね。
落ち葉を踏む音、風に揺れる葉の音、
そして、山の向こうから聴こえる鳥の声──
北鎌倉の秋は、五感ぜんぶをやさしく包んでくれる場所でした。
★円覚寺:神奈川県鎌倉市山ノ内409
★明月院:神奈川県鎌倉市山ノ内189
★建長寺:神奈川県鎌倉市山ノ内8
★長寿寺:神奈川県鎌倉市山ノ内1503
★長谷寺:神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
★亀ヶ谷坂:神奈川県鎌倉市扇ガ谷3・山ノ内








